東日本大震災

愛知県ソフトボール協会
尾張支部長
全尾張ソフトボール連絡協議会
会長
岩田 滿

未曽有の被害を受けた東日本の大震災、あっという間に1か月以上が過ぎた。被害を受けられた東日本の罹災者にとっては、長い苦しい絶望的な毎日だったと思う。だから日本の未来は、これまでの社会構造の延長線上に構築されるのではなく、苦しみの中から新たに生み出されるのではないか。そんなことをいま感じている。

桜の花も、大震災と原発事故に目を奪われているうちに、なんとなく終わってしまった。そう感じている方も多いかもしれない。被災地への配慮から、スポーツ大会や、祭、イベントの中止が相次いでいますが、開催することで活性化や意識の向上が、被災地を元気づける重要な要素であることも確かだ。慎みも度が過ぎれば、被災者に寄り添おうとする柔らかな感性が失われていく。自粛より自適をと思うのは私の勘違いだろうか。

春の大会も稲沢市で開催したシニア大会でオープンしました。4月9日、10日にはナゴヤドームで日本女子1部リーグが2万人以上の大観衆を集め華々しく開催し大成功でした。4月22日からは日本女子2部リーグが被害で開催できなかった会場の分も含めて2大会を名古屋市で併催されました。中学、高校、一般の大会も日本一をめざして予選会が一斉にはじまり、尾張大会や各市町村の協会、連盟が主催する地域の大会もソフトボール競技の活性化と、地域の交流やコミュニケーション、体力の向上などそれぞれの目的をもって開催されております。そんな中でも、大会会場での義援金集めや各種団体が自主的に寄付金を集めて義援活動をされております。

「自然は春においてまさしく慈母」とも言われます。日本全体が萎縮している今こそ、自粛ムードを払拭し、ソフトボールを楽しむことで、心身を開花させるのも、日本人の活性化、大げさに言えば被災地へのエールになるかも知れない。花見など自粛ムードの連鎖に、被災者が「どうぞ、普段通り楽しんでください」と申し出たのも日常性を願う心情の現れかもしれない。その寛容さを思えば、マンネリとも映る毎日に感謝しなくては、と思うし、善はさまざまな証拠を必要とするが、美はそれを決して求めないとも言われます。

どうか一隅を照らす人になってください。一隅を照らす人はこの国の宝です。平安時代の僧、最澄の言葉を引用し世の人を励ます人たちもあれば、天災は忘れたころにやってくると嘆き悔やむ人もいるが、光明がないわけではない、あきらめないで頑張ろうではありませんか。

平成23年4月27日